HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

荻原規子『RDG レッドデータガール3 夏休みの過ごしかた』(カドカワ銀のさじシリーズ)

学園祭の準備企画で、夏休みに泉水子たちは長野県の戸隠で合宿をすることになります。多少ギクシャクしつつも和やかに過ごしていたのですが、ルームメイトの真響(まゆら)の弟である真夏(まなつ)に、愛馬が危篤との情報が入ってから事態は急変。泉水子たちは異界へと足を踏み入れることになり、そこで危機に直面するのでした。

途中までは「学園日常もの」なのですが、後半ファンタジーというか異能バトルに近い展開になります。
緩急のつけ方が上手いなと思いました。
ようやく世界観というか設定の一端が垣間見え、俄然楽しく読むことができました。
事態は泉水子の母親の紫子(ゆかりこ)によって何とか収められ、合宿にはオチもついて終わることになるので読後感も良かったです。