HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

2016-01-01から1年間の記事一覧

相沢沙呼『雨の降る日は学校に行かない』集英社e文芸単行本

大体タイトルから予想できるかと思いますが、不登校や保健室登校、いじめなど、少し普通から外れた中高生の女の子達を書いた短編集です。 著者がリアルにこんな体験をしたのか?と思えるほどに生々しく、話によってはちょっと暗鬱な気持ちになりました。 大…

水生大海『ランチ合コン探偵』(実業之日本社)

タイトルそのまんまの内容です。仕事が出来てルックスも良いけど彼氏がいない麗子と、地味で一風変わっていて鋭い洞察力を持つゆいかの二人が、ランチタイムで合コンする男性から聞いた謎を解決する内容。ゆいかが探偵役ですね。 正直、自分には合わないだろ…

清瀬赤目『アンネッタの散歩道3(完結)』(まんがタイムきららコミックス)

ついにアンネッタと3人の妖精たちが出会います。本来なら人間は妖精を認識できないので、出会ったらどうなるのか……という期待と不安で盛り上がりました。 3巻から登場した新キャラもいて、コミカルで面白いです。 ラスト前にちょっと暗く沈む展開になりま…

水月さなぎ『猫と聖女と魔法使い1』(BWインディーズ)

魔女の弟子に取られ修行を積んでいたアリスですが、魔女の私欲から命を取られそうになり、返り討ちにしてしまいます。孤独に耐えられなくなって悪魔を召喚するのですが……。 内容的にはよくあるファンタジーですが、異世界転生を上手い具合に織り交ぜています…

水生大海『運命は、嘘をつく』(文藝春秋)

「運命の人」を巡るミステリ。ただ、冒頭で犯人が分かる構成のため、どちらかと言えばホラーに近いのかもしれません。 犯人が分かっているので、「近づいちゃダメー!」「それは罠だよ!」とハラハラしながら読むのが正しいのでしょうが、正直、私には合いま…

水生大海『夢玄館へようこそ』(双葉文庫)

古いアパートを改築して店舗(作中ではショッピングモールと呼んでいるがとてもそうは見えない)としている「夢玄館」。そこに住む個性的なショップオーナー達と、管理人代理の主人公が起こす騒動を描いたミステリ。 ミステリなので謎解き要素が当然あるわけ…

佐藤明機『パラダイスバード』(バンチコミックス)

古びたビルの中の寂れたショッピングモールに、主人公の女性が引っ越してくるところから始まります。祖父の古書店を継いで経営を再開するのですが、周りは変人ばかり、更にはどんどん非日常に寝食されていきます。 内容的には日常が淡々と続くだけなのですが…

双見 酔『魔法少女なんてもういいですから1』(アース・スター コミックス)

どこにでもいる中学生の女の子ゆずかは、生ゴミを漁っていた奇妙な生物に「魔法少女の素質がある」と突然話しかけられます。なりゆきで魔法少女にさせられてしまうのですが、特に使命もやることも無いことが分かったのです……。 魔法少女になったものの、コス…

夜麻みゆき『Kanon Texte / Opening』(復刊ドットコム)

遠い未来、衰退した人類は昔の遺跡から発掘される機器で生活を補っていました。マスターに服従しあらゆる面をサポートするヒューマノイド、03と呼ばれたヒューマノイドの被験者となったカノンは、彼女を「さくら」と名付け交流を深めます。しかし、さくらは…