HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

相沢沙呼『雨の降る日は学校に行かない』集英社e文芸単行本

大体タイトルから予想できるかと思いますが、不登校保健室登校、いじめなど、少し普通から外れた中高生の女の子達を書いた短編集です。 著者がリアルにこんな体験をしたのか?と思えるほどに生々しく、話によってはちょっと暗鬱な気持ちになりました。 大体が救いのある終わり方なので、読後に引きずることは無いのですが、連続で読むとちょっとつらいかもしれません。 普段読んでいる「ひだまりスケッチ」や「きんいろモザイク」といった作品とは真逆の学校生活なのですが、多分こっちの方が現実に近いんだろうなぁ……と思います。

お気に入りは「プリーツ・カースト」で、「醜い生き物は、あたしたちの方だ」という言葉にはっとさせられました。 他にも、そんな言葉がたくさんある作品です。