HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

ミステリ

米澤穂信『王とサーカス』(東京創元社)

2001年に実際に起きた、ネパール王宮での殺人事件を取り込んで書かれたミステリ。この事件、未だに犯人が分かっていないらしく、真相や犯人をフィクションで創作する内容だと勝手に思い込んでいたのですが全然違っていました(>< 日本人にとっては、治安の…

円居 挽『その絆は対角線』(創元推理文庫)

『日曜は憧れの国』の続巻です。無料体験チケットを全て使い切った4人ですが、カルチャーセンターには引き続き通うことにします。それぞれが興味のある講座を受講するのでタイミングも教室もバラバラにはなるものの、完全に分かれてしまうことにはならない……

円居 挽『日曜は憧れの国』(創元推理文庫)

カルチャーセンターの料理教室で同じ班になった4人の中学二年生の女の子、千鶴,桃,真紀,公子。性格も外見もバラバラな彼女たちは教室で起きた盗難事件を推理したことがきっかけで仲良くなります。無料体験チケットの残りを同じ講座で使うことにした4人…

水生大海『だからあなたは殺される』(光文社)

両親が離婚し父親と暮らしていた主人公は、刑事となり独身寮に入ります。母親の自殺をきっかけに高校生の妹と同居することになり、二人暮らしが落ち着いた頃に女子高生モデルの殺人事件が発生。主人公は刑事として、妹は兄を助けるために事件を調べます。次…

米澤穂信『リカーシブル』(新潮社)

主人公の少女ハルカと弟のサトルは、母の生まれ故郷の町に引っ越すことになります。この町に住むのは初めてのはずなのに、弟のサトルが「この場面は見たことがある」「こうなることは知っていた」と繰り返します。他にも奇妙な出来事が立て続けに起き、調べ…

水生大海『ランチ合コン探偵』(実業之日本社)

タイトルそのまんまの内容です。仕事が出来てルックスも良いけど彼氏がいない麗子と、地味で一風変わっていて鋭い洞察力を持つゆいかの二人が、ランチタイムで合コンする男性から聞いた謎を解決する内容。ゆいかが探偵役ですね。 正直、自分には合わないだろ…

水生大海『運命は、嘘をつく』(文藝春秋)

「運命の人」を巡るミステリ。ただ、冒頭で犯人が分かる構成のため、どちらかと言えばホラーに近いのかもしれません。 犯人が分かっているので、「近づいちゃダメー!」「それは罠だよ!」とハラハラしながら読むのが正しいのでしょうが、正直、私には合いま…

水生大海『夢玄館へようこそ』(双葉文庫)

古いアパートを改築して店舗(作中ではショッピングモールと呼んでいるがとてもそうは見えない)としている「夢玄館」。そこに住む個性的なショップオーナー達と、管理人代理の主人公が起こす騒動を描いたミステリ。 ミステリなので謎解き要素が当然あるわけ…