HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

幾谷正/Funny Creative『アーマードール・アライブ1』(BWインディーズ)

人工知能を操り人間を殺戮する謎の電子汚染現象【ゲーティア】によって、滅亡の道に立たされた世界。 残された人類は自我を持つ人型兵器【アーマードール】を開発し、心無き機械たちとの戦いに明け暮れていた。

英雄と呼ばれた操縦士の少年「愛生文楽」は、激戦の中で長年連れ添った愛機を失い、なぜか正体を隠して訓練学校に通わされることに。 しかも彼の乗機として与えられた、新たな機体〈メフィストフェレス〉――その人工知能となる少女フェレスは、戦闘よりも家事が得意というダメダメな兵器だった。 機械のような人間の少年と、人間のような機械の少女が、出会い、戦い、恋をする。近未来SFロボットラブコメディ。

よくあるライトノベルのような設定と展開。何とも中二病っぽい単語の数々。 退廃的な世界観で人型メカが大暴れし、バトルを繰り広げます。 人工知能とはいえ、フェレスもレヴィアも可愛らしい少女として描かれ、萌え属性満載ww

こう書いていると安っぽい作品かと思うかもしれませんが、作者の力量が相当高く、話の進め方と設定の紹介が凄く上手です。 続きが気になってページを繰る手が止まらない! 人類が滅亡しかかっている世界観ゆえどうしても暗澹とした雰囲気になるのですが、いいタイミングでギャグや日常を入れてくるのも流石です。 強いて欠点を挙げるなら、レベルが高すぎてインディーズらしさが無いことぐらいでしょうかww 誤字が少しありますが、インディーズあるあるでしょう。

インディーズにしてはイラストも頑張っていて、各キャラのイラスト、メカのイラストに加えて、粗いですが挿絵もかなり入っています。

これでこの値段(300円!)なら、全く文句なしです。 無料のお試し版(挿絵と後日談が無い)もありますので、気になった方は是非是非。 迷うことなくオススメです!