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「基本無料 課金あり」を、どう捉えるべきなのか?

スマートフォンのアプリで提供されるゲームで、最近よく見られる料金体系ですね。ソーシャルゲーム(ソシャゲ)と呼ばれるゲームで特に多いように見受けられます。 私見ですが、「基本無料 課金あり」というのはすごく曖昧な表現に思えます。その曖昧さを無くすことで真の意味が見えてきます。

今回はこの「基本無料 課金あり」という言葉をどう捉えるべきなのか ということについて、取りとめも無く書いていきます。

×基本無料 ○スタート無料

「基本無料」と言われると「あぁ基本的に無料で楽しめるんだ」という風に普通は受け取るでしょう。しかし、お客さんが誰も彼も無課金で満足してお金を払ってくれなかったら、メーカーの儲けが無いどころか赤字です。 営利目的で制作しているのに「基本的に無料で楽しめる」なんてあり得ません。 お金を掛けずにプレイしているとストレスを感じるような仕掛けになっているはずです。

私はこの手のゲームに全く手を出さないのですが、一つだけ例を挙げます。

そのゲームは、いわゆる「音ゲー」でした。 メロディーに合わせて画面の特定エリアをタップする、という内容です。 始めてみて分かったのですが、課金しないと遊べる曲の数が極端に少ない。 無料曲だけでもミッションコンプリートは可能なのでしょうが、同じ曲ばかり何度も何度もプレイすることになるので、ストレスは半端なかったです。

「これはヤバイやつだ」と判断して、そのゲームは即刻アンインストールしました。

その時の経験から、私は基本無料と書かれているゲームは「スタートするのは無料」と捉えるようにしています。 基本無料を謳っておいて、開始するのにお金を取るメーカーはまず無いでしょうw

スタートするのは無料だけど、その先はどうなるか分かんないよ、と。 ちょっと疑心暗鬼かもしれませんが、そう捉えておいて問題ないと思います。

ゲームの値段=全ての課金コンテンツの合計額

メーカーの目的がお金儲けである以上、無料で提供されるゲームなんてあり得ません。 では、「基本無料 課金あり」のゲームの値段は一体いくらなのでしょうか? 私見ですが、

ゲームの値段=全ての課金コンテンツの合計額

だと思ってます。 ゲームにもよるでしょうが、多分とんでもない金額になります。 課金コンテンツが大部分を占めることがよく分かると思います。

では、課金コンテンツの中にいわゆる「ガチャ」を含む場合はどうなるのでしょう? ちょっと厳しいですが

ガチャを含む場合は、∞円

というのが私の考えです。 いくらでも課金できちゃいますからね。 際限なく課金して破滅する人が後を絶たない理由も、これで説明がつきます。 ガチャ もしくは ガチャを含むゲームに手を出す怖さが、理解して頂けたかと思います。

ゲームの中にマーケティングが展開される時代

夢の国ディズニーランド。 あれって、入場料だけだと赤字だそうです。 なので、園内で入場者にお金を使ってもらう仕組みになっているのだとか。 疲れたと思うような場所にカフェがあり、お腹が空いたと思えばレストランがあり、お土産どうしようと考えるとショップがあったりするのでしょう。

来園者にとっては夢の国でも、運営側にとっては「来園者からお金を吸い上げる巨大な装置」なんだと思われます。 園内にマーケティングが展開されているわけですね。

ソシャゲも似たり寄ったりでしょう。 スタートを無料にした代わりに、ゲーム内にマーケティングが展開されているわけです。 プレイ中、常にお金の臭いがしている。 気をしっかり持ってないと、ガチャにいくらつぎ込んでしまうか分からない。 ゲームの世界にも夢がなくなったものです。

ガチャと健全に付き合う方法も、あるにはあります。 しかし、そのためには(私を含めて)皆様の金銭感覚を一段階引き上げる必要があります。

そこまでしてソシャゲやりたいわけではないので、私は一切手を出しません。