HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

トネ・コーケン『スーパーカブ1~3』(角川スニーカー文庫)

山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、中古のスーパーカブを手に入れます。

まぁ一言で言うと、主人公の女子高生が趣味に目覚めていく物語、といったところでしょうか。趣味との付き合い方とか、趣味を趣味で終わらせない生き様、お金との距離の取り方(使わなければ良いというものでもない)、カブが一種の投資になったとも言える、など大人が読んでも結構参考になる部分もあるかと思います。
ちょっと風変わりな日常系という感じで、基本的に短編の一話完結。しかも一話が短く読みやすいので、空いた時間にちょこちょこ読むのに良かったです。
小熊,礼子,椎の3人とも可愛くて、それだけで読むに値する作品なのですが、バイクに乗ったことが無い私にとって、カブに乗ったり整備したりというのは新鮮でした。

ただ、主人公の小熊が色々と出来過ぎていて、学生の方が読んで共感できるかは疑問に感じました。