HiHiの雑多な本棚

本の感想と、お金の話。

ファンタジー

ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』(岩波文庫)

まずはこの本の出会いから書くのがふさわしいように思います。“こぐちさん”という読書好きの少女から紹介されたのですが、「ハードカバーで読んでください」と強く言われたこともあって、電子書籍ではなく、図書館から借りることにしました。申請書を書いて…

辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ社)

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた―― 表紙から、きちんとした文学作…

はしゃ『さめない街の喫茶店』(イースト・プレス)

ある日突然、眠りから目覚めることができなくなった主人公のスズメは、「ルテティア」という“さめない街”に迷い込み、喫茶店「キャトル」で働くことになります。不思議な街ルテティアでの生活と、喫茶店キャトルを中心に謎に近づくストーリーになります。 ………

フランシス・ハーディング『カッコーの歌』(東京創元社)

主人公の少女トリスが、池に落ちて記憶を失ったところから物語は始まります。「あと7日」意識を取り戻したとき、耳元で聞こえる声。妹のペンは主人公を偽物と言い、記憶を探るために開いた日記帳のページは破り取られ、異常な食欲が主人公を襲います。 カッ…

荻原規子『RDG レッドデータガール6 星降る夜に願うこと』(カドカワ銀のさじシリーズ)

ネタバレになりそうなので、あらすじは割愛です。最終巻ということで、通しての感想を。 それぞれの巻できちんと起承転結があり、引き込まれるように一気に読んでしまいました。文章や展開が丁寧で分かりやすく、特に低年齢の方には読みやすいだろうと思いま…